8月3日(水)
F大学の方がお見えになり、いろいろと話を聞かせていただきました。F大学には数年前に卒業生・Bさんを送っています。Bさんが非常に活躍していたので、またそういう学生を送ってくださいということです。
BさんはF大学が第一志望ではありませんでした。他大学に落ちて私のところへ進路相談に来たとき、F大学を薦めたのです。F大学でもBさんが勉強しようと思っていたことが勉強できそうだということで、F大学に出願し、幸い受かったのです。
F大学は、少なくとも首都圏に住んでいる日本人なら知らない人がいないと思います。でも、留学生の間での知名度は著しく低いです。Bさんにしても、最初にF大学の名前を耳にしたときの反応は鈍いものでした。しかし、ネットなどで調べ、実際にF大学まで足を運び、F大学の研究を深めていくと、Bさん自身F大学に引かれていきました。
入学後、たびたびこちらに顔を出してくれましたが、いつもF大学の自慢でした。こんなすばらしい大学だから、是非、後輩にも薦めてくれと言っていました。私もそういう話を学生に伝えましたが、その後F大学を志望する学生は現れませんでした。入学した学生がすばらしいと言っているのですから、これほど確かな情報はないはずですが、なぜかF大学を志す学生は出てきません。
学生たちは、国立大学や早慶MARCHなど、ごく一部の大学を集中的に志望します。国へ帰ったときにそういう大学の卒業証書が必要だとあれば、それもやむをえないでしょう。しかし、何を学ぶか、どんな人間関係を築くか、もう少し大きく出で、自分の青春時代をいかに形作るかまで考えると、誰にとっても上述の大学が最高とは言えないでしょう。F大学は早慶MARCHほど有名ではありませんが、Bさんを見ているとそれに劣らぬ勉強も就職もできるのです。
今のところ、F大学を志望している学生はいません。それだけにF大学はお買い得だと思います。こういう大学を学生たちに紹介していきたいです。