3月27日(金)
成績表をまとめていると、この1学期に伸びた学生とそれほどでもなかった学生とがはっきりしてきます。
Tさんは打てば響くような学生で、なんでもぐいぐい吸収していきました。すばらしい成績でしたから飛び級を勧めたのですが、自分は1つずつ階段を上がっていきたいとのことで、通常の進級をすることに。
Dさんは、授業中はちょっと斜に構えたような態度をしていましたが、自分がわからないこと、知らないことを扱っているときは目の色を変えて真剣に聞いていました。すばらしい成績とは言い難いですが、着実に力を伸ばしたと言っていいでしょう。
Lさん、Fさん、Cさんも、授業中はおとなしいですがこちらの意図することをきちんとくみ取り、力をつけてきました。もう少ししゃべってくれれば自信を持って次のレベルの先生にお渡しできるのですが…。
Yさんはがんばってはいたのですが、そのがんばりが形になりませんでした。Aさんも宿題は全てきちんと出していたのですが、合格点は取れませんでした。2人とも、学期の最後は他の学生との差が歴然としていました。努力をしていただけに、次学期も同じレベルをもう一度勉強しなさいと伝えるのに辛いものがあります。これに対して、Hさんは大した努力もせず欠席も多かったですから、伸びなかったのも当然です。
Bさんも伸び悩み組みでしょう。同じぐらいの力だったGさんは順調に力をつけて成績上位に食い込んだのに対し、Bさんは不合格点を取ってしまいました。自分ではできるつもりみたいなのが厄介なところです。Gさんはきちんと予復習をして実力を積み上げてきたのに、Bさんにはそういう緻密さがありませんでした。やるべきことをやった人とやらなかった人がこんなに違ってくるっていう好例になってしまいました。
伸びた学生も、次の学期は当然勉強が難しくなりますから、油断せずに取り組んでもらいたいです。伸びなかった学生は、今学期の自分をきちんと分析して敗者復活につなげてもらいたいです。
教える立場からすると、Tさんは自然に伸びた学生、Lさんたちは伸ばせた学生、YさんやBさんは伸ばせなかった学生、Hさんは伸びようとしなかった学生ということになるでしょうか。伸ばせなかった学生に対して何かできることはなかったかというのが、新学期が始まるまでの宿題です。