5月20日(金)
在留カードをなくしたと言っていたJさんが、再発行手続のため入管へ行き、欠席しました。外国人登録証のように区役所で再発行してもらえるのかと思ったら、そうではなく入管まで足を運ばなければなりません。さらに、再発行はやたらと待たされるらしいのだそうです。そのため、午前中入管で手続をして再発行してもらい、午後の授業に出るというわけにはいきません。
東京入管は所轄する外国人が多いですからしかたがないのかもしれませんが、在留カードの再発行が1日仕事というのは、日本にいる外国人に対するサービスとしては劣悪すぎると思います。そりゃあ、大切な在留カードをなくすのはほめられたことではありませんが、なくしてしまったときのバックアップシステムがこんなに貧弱じゃ、日本は外国人に対して冷たいと思われてもしかたがありません。
これ以外の日本で暮らす外国人への行政サービスがどうなっているかはわかりませんが、そんなに質が高そうな気はしません。有能な外国人に日本でその力を発揮してもらうと国は言っていますが、その活躍を支える体制が情けないままでは、有能な人ほど日本を相手にしなくなるでしょう。
表面的な部分を見て日本が好きだと言ってくれる外国人は多いです。そういう人たちが日本にどっぷりつかろうとした時、この国はどこまで優しいでしょうか。どっぷりつかるはるか手前で、アパートを借りる場面なんかもそうですが、生き辛さを感じさせられているんじゃないかと危惧しています。
「おもてなし」が旅行者やオリンピック選手・観戦者に対してだけでは、日本の将来は暗いと思います。