5月6日(金)
連休は高いところへ行きました。まずは大阪北郊の妙見山。寒気団を甘く見ていて、登っている時はいかにも有酸素運動という感じで、汗が吹き出てきましたが、頂上に着いて大阪平野を見下ろす段になったら、風が冷たいのなんの。早々に下山を始めました。
翌日は大阪と奈良の府県境にある葛城山へ。ガイドブックによると登山口から頂上へ登り、ロープウェーで下りてくるというコースで3時間半とのことでした。ここでも有酸素運動をたっぷりして、前を歩く人たちを抜きまくって頂上に立ちました。快晴とはいえ、春霞で淡路島がぼんやり見える程度でしたが、景色の雄大さに疲れも吹っ飛びました。頂上でおにぎりを食べたり水分補給をしたりとけっこう時間をとったつもりでしたが、ロープウェーではなく山道を自分の足で下りて登山口に戻って、2時間半弱でした。
そんなわけで、この日は時間が余ってしまったので、あべのハルカスへ行ってみました。あべのハルカスはおととしの春に開業し、開業当初は大混雑だと報じられていました。2年もたてはだいぶ落ち着いてきただろうという見込みのもと、1時間待ちとかって言われたらあきらめようと思っていました。小走りで入場券売り場まで行くと、10分待ちという表示。チケットを買って展望階行きのエレベーターに並んでみると、5分強で乗れました。
眼下には、大阪の街がジオラマのように広がっていました。地図と実際の景色とをつき合わせて、感心したり感激したり。ついさっき登ってきた葛城山もよく見えました。秋から冬にかけての空気の澄んだ季節にもう一度来てみたいと思いました。「何とかと煙は…」と言われても、私は高いところが大好きです。
大阪は東京に次ぐ大都市ですが、街のすぐ近くに生駒山、二上山、金剛山、葛城山など、手軽に登れる山がたくさんあります。生駒山など、難波から各駅停車でも30分ほどで登山口に着きます。東京では、高尾山でも特急で45分はかかりますからね。そういう意味で、大阪は手ごろな大きさの都市であり、東京というか首都圏は広大な関東平野目いっぱいに都市が広がりすぎている感じがします。
東京に戻ってきて、地下鉄日比谷線が地上に出た時、スカイツリーがこっちにも来いよと言わんばかりに私を見つめていました。