4月25日(月)
朝、作文の採点をしていると、「先生、お時間、ちょっといいですか」とO先生。「はい、いいですが」「じゃ、鯉のぼり、上から下ろすんで…」ということで、毎年恒例の鯉のぼりの飾り付けを手伝いました。まあ、私のしたことは、O先生が上の階から投げ下ろした鯉のぼりが取り付けられたロープを、校舎の前で受け取って仮止めしただけですが。
鯉のぼりが泳ぎだすと、一気に初夏という感じがしてきます。ついこの前、桜が咲いたの満開だのって騒いでたのに、もう半袖が珍しくないですからね。今年もまた、順調に季節が進んでいます。学校の前の道を歩く人たちも、鯉のぼりを見上げたり指差したり、中には写真に収めたり。1年で一番明るく清々しい季節を味わっているようでした。午前中は青空でしたから、なおのこと、鯉のぼりが映えたことと思います。
夕方、妙齢の女性が、鯉のぼりにチラッと目をやりながら、受付に。専門学校か大学の方かなと思っていたら、声が聞こえてきました。その声を聞いた瞬間、何年か前の卒業生のCさんだってわかりました。仕事で来ていて、国へ帰る前のわずかなすき間を縫って、こちらに顔を出してくれました。仕事を持ったから顔つきが変わったのか、幼顔から大人の顔になったからなのか、たぶんその両方でしょうが、学校のパンフレットに載っていたCさんの顔を比べると、落ち着いた雰囲気の有能なビジネスパーソンになっていました。
鯉は立身出世を象徴する魚だとも言われています。ちょうど鯉のぼりを出した日に来るなんて、Cさん、きっと、これからますます商売繁盛、どんどん大きな仕事をしていくようになりますよ。