2月22日(月)
先週末の中間テスト・卒業認定試験を採点しました。予想通り、遅刻や欠席の多い学生は点が取れず、授業に出ていても本気かどうかわからないような学生もまた、成績は伸びませんでした。
今学期は読解教材に小説も使いました。この小説の読み取りに、意外と大きな差がつきました。小説のパートが非の打ち所のない答えだったのはCさん。さすが、入学した時からいつも日本の小説を手にしていただけのことはあると、感心させられました。登場人物の心の動きを完璧にとらえています。ふだん小説などに親しまず、授業で使うテキストだからと読んだ程度の付け焼刃では、深い読み込みはできないものなのです。
ロジカルな文章は、Bさんが最高点でした。Bさんは物事をきちんと積み重ねて考えていくことができる学生ですから、これもまた当然の結果といえましょう。物事を、何となく勢いで、感覚的に考えてしまいがちな学生たちが失点を重ねていくのを尻目に、隙のない答えで得点を重ねました。
漢字の書き取りは珍答続出でしたが、最高傑作は、「初志を“つらぬく” 」で、「辛抜く」と答えたXさんでしょう。確かに、初志を貫くには辛い目を乗り越えぬかねばなりませんが…。個人的には「座布団3枚」で5点ぐらいあげたいところですが、そういうわけにはいきません。
文法は、授業でフィードバックしなきゃいけなさそうな間違いがいくつかありました。卒業認定試験が終わったからと言って、日本語の勉強が終わりだなんて思われたらたまりません。
卒業式まで授業日数は8日です。有意義に使って、教師としても有終の美を飾りたいです。