叫び

2月21日(金)

先週のI大学の入試から帰って来てから、Zさんは「21日の午後1時に発表です」と、私と顔を合わすたびに言っていました。昨日も、「先生、明日の1時に運命が決まります」などと声をかけてきました。

午前中の授業が終わり、職員室に戻ろうと教室を出たら、「先生、あと40分ですよ」と、Zさんに絡まれました。昼ご飯を食べて来いと追い返して職員室内で仕事をしていると、いつの間にか1時を過ぎていました。連休明けの火曜日は卒業認定試験があるため、特別態勢になります。その準備をしていたら、ロビーからZさんに呼ばれました。運命が決まったのかなと思って出て行くと、いきなり抱き着かれました。「先生、I大学に合格しました」。

「いいから落ち着け!」と体を離したら、今度は床に倒れ込んで手足をばたつかせ、大きな叫び声を1つ。相談に来ていた午後授業の学生がびっくりしていました。その後、職員室に入り、大きな声で、「みなさん、私はI大学に合格しました。先生方がいろいろ教えてくださったおかげです。ありがとうございました」と報告しました。拍手が湧き上がりました。教壇実習中の養成講座のみなさんにとっても、番外の経験になったのではないでしょうか。

しかし、冷静にZさんの喜びの言葉を聞くと、何を言っているのかよくわからないところもありました。上述のセリフも、意訳の部分があります。面接練習でさんざん注意したことが、まだ定着していないのかと、Zさんの声が響く陰で頭を抱えていました。

でも、何はともあれ、よくやったとほめてやりたいです。

日本語教師養成講座へのお問い合わせはこちらへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です