聞いてますか

2月6日(木)

木曜日の後半はディベートの時間です。先週まではディベートのルールや進め方を覚えることを主眼に、どうでもいいテーマで議論をしていました。どうやらディベートの形は覚えたようなので、今週は社会的なテーマで論戦を交わしてもらいました。

社会的なテーマですから、感覚的な発言だけではディベートとして成立しません。ですから、テーマを発表してから15分ほど、そのテーマについてスマホで調べてもらいました。根拠のある発言でディベートを進めてもらおうと思いました。

スマホを使ってもいいと言うと、学生たちは喜々としてスマホを取り出し、思い思いに調べ始めました。しかし、せっかくディベートのチームごとにまとまって座らせたのに、声は全く聞こえてきませんでした。文字通り「黙々」と指を滑らせていました。チーム内で役割分担して議論の材料を探し出し、ストリーを組み立ててもらいたかったのですが、学生たちはスマホの魅力には勝てなかったのでしょうか。

ディベートを始めると、自分たちの主張は曲がりなりにもできました。しかし、相手の主張を受け止めて、それに反論したり疑問点を質問したりすることができた学生は、各チームに1人か2人程度だったでしょうか。反論の時間にも自分たちの主張を繰り返してしまう学生が目立ちました。だから、議論がかみ合っているようで微妙にずれていた発言が、あちこちから出てきました。

ということは、教師がいくら説教しても聞いちゃいないんでしょうかね。それっぽい学生の顔が次々と浮かんできました。

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