12月25日(水)
朝、病院に向かっている時、前から歩いてきた黄色い帽子をかぶった小学生に「おはようございます」とあいさつされました。私も慌てて「おはようございます」とあいさつを返しましたが、全くの想定外のこととて、あまり大きな声が出せませんでした。小学生に聞こえたかなあと、少し心配になりました。
もちろん、その小学生には全く面識がありません。私が病院に向かう道を歩くのは3か月に1度のことですから。そんな見ず知らずの子どもから朝のあいさつを受けるというのは、気持ちのいいものですね。これから1日、何かいいことがありそうな予感がしました。
でも、私が先に小学生に「おはようございます」とあいさつしたらどうだったでしょう。小学生は怪しい年寄りに声をかけられたと思ったかもしれません。おそらく、知らない大人から声をかけられても無視しろと教えられているでしょうから。病院に歩を進めながらそんなことを考え、ちょっと寂しくなりました。
病院から学校に戻ると、かつてKCPに勤めていたH先生が書類を取りにいらっしゃると事務のRさんが言っていました。“はて、H先生ってどんな先生だったっけなあ”なんて記憶をほじくり返しているうちに、当のH先生が受付に現れました。顔を見た瞬間、記憶が鮮明によみがえりました。ご本人は「重力には逆らえない」などとおっしゃっていましたが、いえいえ、全然変わっていませんよ。
「お久しぶりです」とH先生から声をかけられました。いい響きだなあと思いました。聞けば、H先生がいらっしゃったのは、建て直す前の古い校舎の頃だというではありませんか。中級の問題クラスで一緒に戦っていたころを思い出して、懐かしくなりました。
「メリークリスマス!」と声をかけてくれる人はいませんでしたが、心温まるあいさつが2つも聞けた、充実した1日でした。
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