12月5日(木)
毎朝、メールの受信トレイをあけると、前日帰り際にチェックしたにもかかわらず、夜中のうちにまとまった量のメールが届いています。多くがニュースメールであり、そのほとんどはそのままゴミ箱行きとなります。全部を開封して丁寧に目を通していたら、あっという間に授業が始まる時間になってしまいます。
時々、送信時刻が真夜中の、KCPの先生からのメールが届いていることがあります。夜遅くまでご自宅で仕事をなさって、送信されたのでしょう。頭が下がります。私は、うちでは仕事をしない主義ですから。
その後も、朝は授業が始まる直前まで、何回もメールチェックします。なぜかというと、学生から欠席連絡が届くことがあるからです。メールの件名がブランクだったり、名前だったり、「おはようございます」なんて書いてあったりしたら、まず間違いなく欠席メールです。つい先日は、「今日の授業は病気のせいでお休みさせていただきます」という、メールの本文そのものみたいな件名もありましたが、これを出したのは新入生のNさん。生真面目な性格がよく出ています。
今朝、8時半ごろ、受信トレイを見てみると、「おはようございます」があるではありませんか。送信者はJさんとなっていました。Jさんは、今学期どころか、入学以来無欠席です。「まさか」と思いつつ中を見てみると、「体調が悪くなってしまって、今日は休みたいと思います」と書いてありました。皆勤が消えるのに立ち会ってしまいました。
Jさんは、毎日きちんと予習をしてきて授業を受けていました。もちろん、宿題を忘れるようなこともありません。入学以来そういう姿勢で勉強を続けてきたので、今や、クラスはもちろん、レベル全体でも1番かそれに近い成績です。テストができるだけではなく、会話力も素晴らしいです。
こういう学生は、初めて休んだ次の日が山です。翌日も休むようだと、緊張の糸が切れてしまったのかもしれません。そうなると、あっという間にブラックリストにまで転落していきます。ここで踏ん張って1週間持ちこたえてくれれば、来年3月の卒業までペースを崩さずにいけるでしょう。
明日の朝も、気が抜けません。
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