10月22日(火)
先週の金曜日に行った中級クラスのテストを採点しました。明日が返却日ですから、もう先延ばしにすることはできません。覚悟を決めて採点を始めると、とんでもないことになっていました。
問題1は記号で答える穴埋め問題。最後の空欄に入りそうな言葉が2つありました。1つは記号Bであり、もう1つはFでした。多くの学生がBと答えましたが、正解はFでした。間違えた学生は、Bの言葉を見るや“これだ”と思ってBと書き、C以下は読まずに次の問題に進んでしまったのかもしれません。この問題、図らずして、ひっかけ問題になってしまったようです。
次は空欄を自分の言葉で埋める問題。こちらは接続の形がめちゃくちゃで点を落とした学生が多かったです。また、もうちょっと違った場面を思い浮かべてもらえたら正しい文が書けたのにという答えも目立ちました。学生たちの頭は意外と固いのでしょうかね。
最後の問題は統計資料を見てそれを説明する問題。資料の言わんとしているところを読み取り、それを文にします。まず、根本的にこの読み取りができない学生がいました。ただ単にグラフの数字を羅列しただけで、全く説明になっていませんでした。次に、読み取りはどうにかできたものの、それをうまく表現できないグループがあります。部分点をあげて少しでも救ってあげようとしましたが、救いきれませんでした。そして、読み取りも表現もできた学生たちです。こちらは採点していて気持ちがいいですね。
最後の組に大学や大学院に進学しようと考えている学生が集まっていれば理想的なのですが、残念な結果に終わってしまいました。このテストの成績もさることながら、こんなこともできないようでは、その学生たちの先行きに巨大な暗雲が垂れ込めてしまいます。今学期中にこの暗雲を吹き飛ばせるでしょうか。なんだか不安になってきました。
日本語教師養成講座へのお問い合わせはこちらへ