寒さ、夏服、人新世

10月10日(木)

このところ、急に涼しくなりました。今朝なんか、厚手のジャケットを着ている人や、首にスカーフをまいている人を見かけました。夏物のスーツの私は、外に出た瞬間、寒いと感じました。私が出かけた頃の気温は15度台だったようですから、コートを着ていてもおかしくないくらいでした。

暑さが収まったのは結構なことですが、このところの雨は秋雨前線のなせる業です。10月10日といえば60年前の東京オリンピック開会式の日、きれいな秋晴れの日でした。秋雨前線は、今頃東京近辺をうろちょろしていてはいけないのです。半月ぐらい秋の歩みが遅れていると言ってもいいでしょう。

しかも、天気予報によると、明日からまた夏日が復活しそうな雰囲気です。せっかくスーツの上着がありがたいところまで季節が進んだかと思ったら、また半袖が懐かしい日々に戻るのでしょう。夏物のスーツには、もう少し活躍してもらわなければなりません。

「1950年代から、地球は“人新世”に突入した」という提案が国際地質化学連合に出されましたが、この3月に反対多数で否決されました。人新世は気候変動だけを意味するわけではありませんが、それも含めた地球の変化を指します。秋が消滅しそうな日本は、人新世になっていると言ってもいいような気がします。

この人新世の真骨頂は、人が住んでいないような地域の地層からもプルトニウムが検出されたというところにあります。1950年代に世界中で行われた核実験の結果、プルトニウムが全球的に飛び散り、それが堆積したのです。いやはや恐ろしい限りです。

今学期のBBQは10月25日ですが、「秋」晴れの日にしたいものです。

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