9月12日(木)

レベル3のクラスの代講をしました。水曜日と木曜日にレベル4のクラスを担当していますが、ずいぶん差があるものだと感じました。期末テストまで2週間ですから、私のクラスの学生たちも今学期初めの頃はこんな程度の日本語力だったのです。普段、バカだのできないだのと言っていますが、レベル4の学生たちは、この2か月余りの間に、着実に力を付けてきているのです。

何よりも反応が違います。クラスの学生たちは私の話し方に慣れているからかもしれませんが、私の言葉を聞いて理解して、それに対して反応してくれます。しかし、この代講クラスの学生たちは、「???」という顔をしていました。言葉が届いていないのかなと思って、つい説明を付け加えてしまいました。

語彙もそうでした。レベルが1つ違うということは、授業3か月分の差があります。伸び盛りの中級付近でのこの差は、やはり厳然たるものがあります。レベル4ならすぐ出てくる単語が、レベル3ではなかなか出てきませんでした。この学生たち、来月からレベル4でやっていけるのだろうかと、心配になってしまいました。

今、レベル5のクラスに入ったら、同じことを私のクラスの学生たちに感じるでしょうね。“あいつら、レベル5じゃ通用しないだろうな”と思いながら、レベル5の学生たちを大したものだと心の中でほめることでしょう。

でも、同時にそれは、KCPの教育が機能していることを意味します。1学期ごとに、弱々しかった学生がたくましく育っていっているのですから。…と、自画自賛でこの稿を締めくくってみました。

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