9月4日(水)
「Gさんの行きたい大学は?」「東大です」「6月のEJUは?」「受けませんでした。11月に頑張ります」「東大だと、ほとんど1問も間違えられないよ」「はい、わかっています。だから、毎日午後1時半から9時半まで塾で勉強しています」「点数を増やすための勉強も必要だけど、1問も間違えないようにするには、間違いを減らす、なくす訓練の方がそれ以上に必要だよ。学力じゃなくて、集中力、注意力の問題なんだ」
学生面接の場で、Gさんとこんなやり取りをしました。Gさんが考えているような最難関の大学を狙おうとすると、EJUでの1問のケアレスミスが命取りになりかねません。また、GさんはEJUの数学や理科は易しいと言っています。しかし、そう言いのけた学生が実際に取った点数がかろうじて平均点を上回る程度だったという例は、枚挙にいとまがありません。KCPの学生の通弊かもしれませんが、詰めが甘い学生が多いです。だから、間違いを減らす・なくすという発想を持たなければならないのです。
練習問題を解いて答え合わせをして、答えが間違っていたことがわかった時、多くの学生が“これは勘違い・ケアレスミスだから、実質的に○だ”というような反応を示します。全然わからない問題ではないから、この問題にはもう触れなくてもいいとして、ほったらかしにしてしまいます。これでは間違いは減りません。どこで勘違いを起こしたのか、なぜ“ケアレス”に陥ってしまったのか、そこをつぶすのが間違いを減らす勉強なのです。
CさんもSさんも、“ああ、わかったわかった”組です。力がないわけではありませんが、6月のEJUで力が反映された点数が取れたかというと、ぜんぜんそんなことはありません。口を酸っぱくして間違いを減らせと言ってきましたが、通じませんでした。Gさんも同じ組だったら、東大はせせら笑いながらGさんを切り捨てるでしょう。
まだ2か月ありますから、今舵を切りなおせば、どうにか間に合うでしょう。問題は、どうすれば学生たちの発想を変えさせられるかです。
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