三日坊主未満

8月27日(火)

朝、教室に入ると、Cさんの姿がありません。昨日の担当だったN先生の話だと「心を入れ替えて頑張ります」と言ったそうですが、早くも挫折でしょうか。Cさん、なんたって、昨日は6時に登校して、私に数学の質問をしてきました。ド派手な色だった髪も染め直し、進学に向けてやる気をみなぎらせているように感じたのですが、たった1日しかもたなかったようです。

前半の授業が終わり、担任のO先生のところに連絡があったかと思って聞いてみましたが、連絡なしとのことでした。教室に戻ってもCさんはいませんでした。出席を取り終えて授業を始めようとしたところに、Cさんが入ってきました。「じゃあ、次のところは、遅刻してきたCさん、読んでください」などといじっても、悪びれる風もなく、あまりよろしくない発音で教科書を読みました。

授業が終わり、遅刻者には朝一でやった漢字の復習テストを受けさせようと準備していたら、Cさんは一瞬のうちに消え去っていました。もう1人の遅刻者Fさんはちゃんと受けて帰ったのに。遅刻の理由も寝坊だし、結局心なんぞ入れ替わってはいませんでした。

漢字の復習テストは、私が担当している午後の化学の授業後に、今度こそは首根っこをとっつかまえて受けさせました。採点してみたら、案の定不合格点でしたが。

生活を立て直すのは誰にとっても難しいものですが、Cさんの場合はもうすぐ受験が控えていますから、喫緊の課題です。寝坊で遅刻などしているわけにはいきません。それにしても、言葉の軽いこと、タガの緩んでいること、この上もありません。6月のEJUの成績がそこそこ以上だったのでいい気になっているのだとしたら、大間違いです。クラスの教師が束になってどつきまわさないと、半年後に泣きを見ることになりかねません。

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