ワンダーランドを去る

8月13日(火)

7月期の中間テストの日は、アメリカの夏の短期プログラムで勉強してきた学生の修了式があります。テストを終えたばかりの学生が6階の講堂に集まり、修了証書をもらいます。

6月の期末テストの日には、4月期まで最長で3学期、9か月間KCPで勉強した学生たちを送り出しました。9か月ということは去年の10月からということですから、「みなさんは東京の暑い暑い暑い夏を経験しないで帰りますね」と言って送り出しました。しかし、夏の短期プログラムの学生は、その逆です。「今回は暑い暑い暑い夏の東京しか知らないで帰りますが、今度来るときはずっと過ごしやすい時期を選んでください」と挨拶しました。こんな連日の猛暑日・熱帯夜が東京だ、日本だと思ってほしくないですからね。

学生たちも、この暑さは相当強く印象に残っているようでした。自分の生まれ育った町もかなり暑いけれども、東京はそれ以上だという声があちこちから聞こえました。東京の夏は、気温もさることながら、湿度が下がらないので、より一層体に負担がかかります。気象庁のデータによると、最小湿度が50%を割る日がほとんどなく、蒸し暑いことこの上もありません。これが東京だけじゃないんですね、札幌あたりでもからっとした暑さになっていないみたいです。

そんな暑苦しい日本ですが、学生たちは「もっと日本にいたい」と言います。ネットを通してしか知らなかったことが、実物を見てみたいと思っていたものが、目の前にリアルに現れたり、実際に手に取ることができたり、あるいは味わえたりするのですから、ワンダーランドそのものなのでしょう。

大半の学生が、明日帰国します。学生たちがまたKCPを訪れてくれることを、切に願っています。

日本語教師養成講座へのお問い合わせはこちらへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です