うさぎとかめ

7月23日(火)

中級クラスでは、毎日朝一番で漢字の復習テストがあります。前日に勉強した漢字の読み書きの問題を10問出し、6問正解が合格点です。文字通りの復習テストで、出題にはひっかけやひねりなどは加えません。だから、うちでその日習った漢字を復習しさえすれば、確実に合格点が取れます。

出席を取って、すぐにその復習テストを始めました。教室内を回ってみると、Fさん、Oさんなどはかなり苦戦しているようでした。GさんやMさんは楽勝のようでした。

さて、授業後、採点してみてびっくり。今朝の受験者の約4割が不合格ではありませんか。Fさん、Oさんは全滅に近い悲惨極まる状況でした。Yさん、Jさんも、惜しいところで不合格。もちろん、満点の学生もいましたが、全体としては成績不振と言わざるを得ませんでした。

一言でまとめてしまえば勉強不足です。上述の通り、教科書を見てちょっと手を動かすだけで、合格点ぐらいは絶対にどうにかなります。現に、アルファベットの国から来たCさんとMさんは、毎回合格点を取っています。その一方で、漢字の国から来た学生は死屍累々の有様です。

漢字の国からの学生は、勉強不足と同時に油断もあります。意味がわかればそれでよしとしてしまうと、読解はどうにかなっても、漢字や語彙のテストでは戦えません。毎日の小さいテストだと、不合格に慣れてしまって、勉強のモチベーションにはつながらないのかもしれません。

こういう現象を見るにつけ、「うさぎとかめ」を思い出します。Fさんはうさぎの典型例、Cさんはかめの代表です。学期gは始まって2週間ほどで、両者の間には大差がついています。

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