4月15日(月)
先週、外階段とそれに続く物置の屋根に吸殻が落ちていました。発見場所から考えて、KCPの学生が捨てたものと思われました。同じ日に、近所の方からKCPの学生が外でタバコを吸っているという苦情が来ました。学校近辺を警戒していたところ、Aさんが吸っているのを見つけ、すぐに捕まえました。調べると、Aさんは未成年でした。
たばこに関するトラブルが相次いだので、その翌日、全校学生に向けて喫煙に関する注意の放送を流しました。このところしばらく喫煙が問題になることはなかったのですが、卒業生が抜けて新しい学生が大勢入ってきたため、また元の状態に戻ってしまったのかもしれません。それゆえ、かなり厳しい言葉で放送の原稿を作りました。
週が明けました。また路上喫煙者が捕まりました。休み時間にいつもの喫煙所へ行ったら満員だったので、外で吸ったと言い訳をしていました。満員だったら吸わないで学校に戻るという考えは、かけらも浮かんでこなかったのでしょうね。この学生にとって、先週の放送は何の歯止めにもなりませんでした。善悪の判断もできなくなるということは、重度のたばこ依存症と言うべきでしょう。
数年前には、「日本は自由の国だから何でも許されると思った」と言った学生もいました。大きな勘違いもいいところです。日本には言論の自由や職業選択の自由はありますが、喫煙の自由はありません。昭和は喫煙者が大手を振って闊歩していましたが、令和は喫煙者の喫煙権は無視される時代です。
これは日本に限ったことではなく、世界的な潮流です。学生の母国でも同様であるに違いありません。それにもかかわらず好き勝手にたばこを吸ってしまうような学生には、まず、目を大きく開いて自分の周りを見渡してもらいたいです。喫煙がどれだけ忌み嫌われているか、それを知ることが留学の第一歩でしょう。
先週から今週にかけての喫煙者に、猛省を促します。
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