新クラスの前触れ

2月26日(月)

卒業認定試験がありました。と言っても、私は試験監督ではなく、上級で卒業認定試験を受けない学生たちを集めた合同クラスの授業を担当しました。

一口に上級と言っても、今学期上級に進級したばかりの、よくできる中級と言った方がふさわしい学生から、その辺のバカ高校生よりもよっぽど日本語がよくわかる学生までいます。ですから、普通に授業をしたら上か下のどちらかがつまらない思いをすることになります。そういうわけで、上の上から上の下まで組み合わせたグループをいくつか作り、グループ学習をしました。

「下のレベルの人はわからないことを上のレベルの人に聞いてください。上のレベルの人は聞かれたら教えてあげてください」と指示しておいたからでしょうか、上の上組が質問に答えている場面が見られました。Qさん、Bさん、Lさん、Aさん、Cさんなど、自分が引っ張らなければという学生が自然発生的に現れました。

初級の学生の作文から拾ってきた誤用を直す課題では、上級らしい文法や語句などを用いた、私の想定を上回る訂正がいくつも出てきました。単に助詞や単語をいじるだけではなく、文の作りをガラッと変える訂正もあり、学生たちの力を見直しました。

このクラスの学生たちの一部は、4月からの新学期になると机を並べて勉強することになります。今は3月に卒業する学生たちの陰に隠れているところがありますが、来年度の最上級クラスを構成するメンバーであり、KCPをしょって立つ面々です。まっすぐに育っていってもらいものです。

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