窓は、開けてあります

2月21日(水)

それにしても寒かったですねえ。昨日が春どころか初夏を思わせる暖かさでしたから、なおさら落差を感じさせられました。最高気温(13.2℃)は平年を上回りますが、これが記録されたのは、昨日の暖かさの余韻がまだ残っていた、日付が変わった直後でした。常識的感覚的意味での日中の最高気温は8度程度で、一番寒い時期(1月下旬)の平年値を1.5度ほど下回ります。でも、まだ2月ですから、こんな日があるくらいでちょうどいいのかもしれません。

そういうわけですから、昨日はコートなしの春の装いとは打って変わって、スーツの下にカーディガンを着こむという厳寒期仕様で出勤しました。それでも職員室ではなんとなく寒く、ひざ掛けが手放せませんでした。

午後の初級クラスの教室に入ると、エアコンがついているのに窓が開いていました。寒気のためかなと思って、何も言わずに出席を取って、予定されていた単語テストを行いました。テストが終わって、来週のディズニーシー行きの説明をしたあたりから、学生たちの気持ちが盛り上がってきました。

発音練習、漢字と、いつも通り授業を進めていくと、漢字の終わりぐらいに、開いている窓のすぐ前に座っているKさんが「先生、エアコン、消してもいいですか」と注文。「消してもいいですか」ではなく「消していただけませんか」としなければいけないところですが、それはさておき、窓は換気のためではなく、外の冷気を取り入れるために開けてあったのかと驚かされました。そして、なんと、Kさんの注文に異を唱える学生が1人もいませんでした。「エアコン、消してもいいですか」と確認を取ると、うなずく学生は数名いたものの、誰一人首を横に振りませんでした。このクラスは、放っておいても国籍の壁なくみんな誰とでもしゃべります。そのエネルギーが教室の空気を温めるのでしょうか。

漢字の後、聴解、文法と定番の授業が続き、最後は防災に関するお知らせをしました。終業のチャイムが鳴るまで、エアコンをつけてくれという声は上がりませんでした。

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