2月20日(火)
午前の授業が終わって教室内の最終点検をしていると、Dさんが入ってきました。「先生、すみません。体調が悪くてこれから早退します。ですから、午後の日本語プラスには出られません」と、口頭で欠席届。義理堅く几帳面に申し出てくれたことはありがたいのですが、Dさんの場合はちょっと休みが多すぎます。
数学のS先生は、Dさんの才能を認めています。欠席の連絡をすると、「Dさんは飲み込みが早いから勉強すればできるようになると思うけど、休みが多いとねえ…」とおっしゃいます。国で理科系の数学をあまり勉強してこなかったようですが、教えるとすぐに理解して、できるようになるそうです。
私が担当している理科は、数学よりは苦戦していますが、本質を突いた質問をしてくるあたりに、才能の片鱗が感じられます。こちらの授業も欠席が多いので、知識と知識を結び付けて答える問題には弱さを露呈します。毎日物理や化学の授業ができれば、ぐんぐん伸びると思うのですが…。
留学生活は、心身の健康が何より重要です。健康面の問題で留学を断念せざるを得なかった学生をいやというほど見てきました。誰よりも本人が残念でならないでしょう。Dさんにはその名簿に名を連ねてほしくないのですが、どうなることでしょう。
Dさんは“心”の方は健康なようです。昨日も明るく授業を受けていました。しかし、“身”のほうは1日でガタッと来てしまうのですから、心配です。まだ私の1/3も生きていないのに、しっかりしてもらいたいです。理科系の希望の星ですから。
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