12月11日(月)
学期末が近づくと、アメリカのプログラムできている学生の面接(発話力テスト)があります。午前の授業後、2人の学生の面接をしました。
Rさんは日本で就職しようと考えています。だから、選択授業も私のクラス、ビジネス日本語を取っています。ビジネス場面で使われる日本語は特殊な表現が少なくなく、言外のニュアンスまで汲み取らなければならないところが難しいようです。リップサービスかもしれませんが、私の授業も役に立っているとのことでした。
Cさんは専門学校に進学し、そこを卒業後、やはり日本で就職ということも考えています。専門学校のプログラミングの模擬授業に参加したら、やっていることが簡単すぎたので、コンピューターグラフィックスに専攻を変えたそうです。相当できるのでしょうか。
2人とも最上級レベルの学生ですから、私が無茶苦茶な語順で話しかけてもきちんと内容を把握し、しかるべき返答をしてくれました。さすがと思いました。うっかりすると、日本人の友だちを相手にしているような感じでしゃべってしまいます。誤用が全くないとは言いませんが、日本語教師でなければ気づかないと思われる軽微なものしかありませんでした。TOEFLのスピーキングでも、多少の間違いがあっても満点が取れるそうですから、この2人の私の評価は満点にしました。Rさんなんかは、満点以上の点数をあげてもいいくらいでした。
2人に共通している点は日本への好奇心の強さです。単に日本の文化が好きだというにとどまらず、自ら動いてその“好きだ”という気持ちを満たそうとしています。それも、ネット検索で満足するのではなく。こういう点を、レベルの下の学生たちに残していってもらいたいです。
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