11月20日(月)
私は、先週の中間テストで、月曜日のクラスの文法と作文の採点を担当しました。文法の結果はかなり悲惨なもので、クラス平均がかろうじて合格点を上回ったという程度でした。満点に近い学生がいる一方で、合格基準点に遠く及ばなき学生も何名かいました。
答案用紙を返却し、まず、ノートや教科書を見てもいいから、間違えたところを自力で直せという指示を出しました。そうはいっても隣の友だちと相談したくなるのが人情で、クラス内あちこちから「ここはこういう答えだったのか」といった声が聞こえてきました。しかし、教室のある一角からはそんな声も上がらず、学生たちは黙って自分の答案用紙を見て言いました。まじめな学生たちかと言ったら、さにあらず。その一角に点の悪い学生が集まっており、お互いを参考にしようにも全く参考にならないという、お恥ずかしい一団だったのです。
頃合を見計らって、全体の答え合わせをしました。やる気のある学生からは、自分のこの答えはなぜ×なのかといった質問が飛んできましたが、“一団”はスマホいじりに余念がありませんでした。答え合わせが終わったところで、「じゃあ、答えを直した答案用紙を回収します」というと、“一団”は青くなって一団外の学生の答案用紙をどうにか手に入れて、必死に写していました。こんないい加減なことをしているから点が取れないのであり、実力も伸びないのです。
何より、“一団”で行き先が決まっているのはわずかに1名。類は友を呼ぶとはよく言ったものです。でも、のん気に構えている暇はありません。今学期中に目鼻を付けなければならないのですから。
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