11月11日(土)
明日のEJU本番を控え、日本語プラスのEJUの最終授業が行われました。急に冬が襲ってきたような寒さでしたが、来るべき人はちゃんと来て、授業を受けていました。
授業後、AさんとCさんが「来週からJLPTのクラスに出てもいいですか」と許可を求めてきました。拒否する理由などありません。こういう学生は、応援したくなりますね。Cさんはこれからあちこち受験するようですが、Aさんは昨日M大学の合格が決まりました。でも、いや、だからこそ、日本語学校にいるうちに日本語のレベルを高められるだけ高めておきたいのでしょう。進学したら、日本語にじっくり向き合う時間など、なかなか取れるものではありません。
2人と入れ替わりぐらいに、Oさんが教室から下りてきました。Oさんは、先月、K大学の指定校推薦入試を受けました。実は、午前中、その結果が速達で届いたのです。結果通知を受け取り、「合格」の文字を見つけたOさんは、いかにもホッとしたという顔つきになりました。周りの先生方から「おめでとう」と言われ、ようやく笑顔を見せました。
K大学は難関大学の1つですから、指定校推薦入試と言っても、願書を出して「はい、終わり」というわけではありません。H先生にしごかれながら課題の小論文を書いていました。でも、その甲斐があって、Oさんの日本語力は明らかに伸びました。授業中に指名すると、先学期までは「わかりません」とごまかすこともありましたが、今は的を射た気の利いたことを言うようになりました。作文は、もちろん、長足の進歩です。
Aさんも、M大学を受けたことで、考えに筋が通ってきたような気がします。こういうように、入試を通して成長する学生こそ、大学が求める学生なのでしょう。だとすると、頭を抱えたくなるような学生が多くて…。
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