11月1日(水)
今学期は、選択授業でビジネス日本語を担当しています。KCPから直接就職しようと考えている学生もいれば、大学院や専門学校に進学するけど、2年後に就職する時に備えて勉強してみようと考えている学生もいます。あるいはもっと先のことだけど、ちょっと興味があるからこの授業を選んだという学生もいます。そんな上級の学生たちを相手に、BJT(ビジネス日本語能力テスト)の練習問題をやっています。
先週までの2回は聴解問題に挑戦しました。わりと調子よく進みました。今週は聴読解に取り組むことにしました。BJTの聴読解はEJUの聴読解と毛色が違い、頭の中に蓄えられているビジネスに関する知識を呼び起こしておくことが必要です。いきなりやらせたら、かなり優秀なRさんから「もう1回」という声があがりました。どこを、何を読み取らなければならないのか、ポイントがつかめないうちに問題が終わってしまったというような顔をしていました。
2回目は、スクリプトには出てこない部分を私が補いながら聞いてもらいました。これまた優秀なSさんからも質問があれこれ出てきましたが、そういうのに答えていくうちに、他の学生たちも理解が進んだようです。
みんな、アルバイトを除いて、日本で仕事をした経験がありませんから、ビジネスの場面が具体的にイメージできなかったのでしょう。それゆえ答えにたどり着けなかったのだとしたら、来週以降はそのあたりを強化する授業をしていかなければなりません。新たな目標ができました。
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