10月26日(木)
遅ればせながら、今週の月曜日に書いてもらった上級クラスの作文を読みました。先週の金曜に課題を与え、週末に何についてどんな構成で書くか考えておくようにと宿題を出しておきました。しかし、作文を見る限り、その宿題に全く手を付けてこなかったと思われる原稿用紙が何枚か紛れていました。
文章そのものが稚拙ならば、まだ救いようがあります。鍛えれば伸びる可能性があります。添削のし甲斐もあるというものです。しかし、明らかにどこかの文章を丸写しというのは、あーあと嘆くほかありません。その学生が考え出したとは思えない論理展開なのですが、ところどころにいかにもといった感じの間違いがあります。一生懸命写したのでしょうが、内容を理解していませんから誤字脱字初歩的な文法ミスが浮かび上がってきます。
さらに困ったことに、そういった学生の多くがこれから入試などで作文・小論文などを書くことになっているのです。彼らの頭には想像力・創造力というものがないのでしょうか。また、文章を書いた(写した)後で読み返すという基本的な習慣も持ち合わせていないに違いありません。もっとも、すぐスマホに頼る学生たちですから、こういう心の働きなど思い浮かびもしないのです。
クラスのみんながこういう作文だったら、課題設定が悪いとか授業の進め方が学生のやる気を誘うものになっていないとか、こちらの反省材料もあります。しかし、すばらしい作文を書いた学生も、しょうもない作文を書いた学生と同じくらいいましたから、やっぱり丸写し組は何かが欠けているのです。
来週の月曜日、どうやって返却しましょうかねえ。
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