不親切な大学

10月25日(水)

授業後、JさんがO大学への出願に関して相談に来ました。自分はプリンターがないので、学校で留学生入試の志願票、志願理由書をプリントアウトしたいと言います。私のパソコンからプリントアウトしようと思ってO大学のサイトに入りましたが、志願票も志願理由書も見つかりません。それどころか、留学生入試の要項すら見つかりません。別のサイトによるとO大学の出願締め切りはあさっての消印有効です。今すぐ用紙を取り出して必要書類を作成すれば、どうにか間に合います。しかし、プリントアウトの元になるものがないのですから、どうしようもありません。

それらしき様式が見当たらないとJさんに伝えると、JさんはO大学に電話を掛けました。隣でやり取りを聞いていると、Jさんは自分の住所や電話番号を伝えていました。電話を切ったJさんに聞くと、留学生入試の要項は電話申し込みで、これからJさんあてに郵送するとのことでした。となると、27日の消印有効に間に合わせることは絶対無理です。O大学には年明けに第2期入試がありますから、そちらに使うことになるでしょう。

それにしても不親切な大学です。ネットで見られる要項には「在留カードの更新」というページがありますから、留学生を受け入れていることは確かです。しかし、その留学生入試の出願や試験日程などが全く書かれていないのです。私が見た限り、電話で連絡せよとも書かれていませんでした。

「そんな留学生に冷たい大学になんか行くな」と言ってやりたいところですが、JさんはO大学のカリキュラムに魅力を感じていますから、どうしても行きたいのです。とはいえ、とても心配になってきました。出願する前に実地検分をしてくることを勧めようと思っています。

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