9月16日(土)
アメリカの大学のプログラムでKCPに来ている学生の期末テストと修了式がありました。普通の学期は期末テストの日に行われるのですが、夏の学期は、アメリカの大学の授業日などの関係で、通常の学生より1週間ぐらい早く期末テストと修了式を行います。
修了式は、いつもの学期と同様に、修了証書をもらった学生が、一言スピーチをします。私がレベル1で教えてきたEさんは、感極まって「みなさん、ありがとうございました」と涙声で言うのがやっとでした。Eさんは、国籍を問わずクラスの全学生と仲良くなり、「じゃあ、この文法で会話してください」となると、目を輝かせて教室中を歩き回り、何人もの学生と楽しそうに話をしていました。そういういつもの姿からするとEさんらしくない感じもしましたが、この3か月間、それだけ全力で勉強してきたのですから、思い出が次から次へと浮かんできたのでしょう。走馬灯状態だったに違いありません。
もちろん、ほかの学生も思い出や感謝の言葉を語ってくれました。その中で、数名の学生が、「またKCPに戻ります」と言ってくれました。戻って来ますと言うべきだ、などというツッコミは入れません。「また来る」のではなく「戻る」のです。「元に戻る」というくらいですから、KCPが元の状態、いわばホームです。これからちっとどこかへ行って、再びホームの土を踏むというわけです。言った本人はそこまで考えていないでしょうが、深層心理にそういう部分があるのです。
うれしいじゃありませんか。そこまでKCPのことを思ってくれているなんて。来年1月に再入学を予定しているEさんも、「戻る」という単語は知らなくても、心の中はきっとそうです。1月の入学式のころは、今と違って寒い盛りです。おしゃれなEさんの真冬のファッションも、今から楽しみです。
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