12月8日(火)
授業で裁判や刑罰関係の語彙が出てきたら、いつの間にか話がそれて日本の裁判制度や刑務所、果ては切腹と打ち首の違いにまで広がってしまいました。今日は授業のスケジュールが詰まっていたわけではないので、学生の興味の赴くままに成り行き任せの授業をしました。
初級だとこういう授業は許されませんが、上級はだんだん何でもありになってきますから、たまにはこんな日があってもいいのです。今日は、いつもは口数が少ないLさんやYさんが発言していましたから、それなりの意義はあったと思っています。それ以外の学生も、日本の死刑は絞首刑だとか、刑務所はどこも定員オーバーで困っているとか、切腹は名誉の死刑だとか、そんな話にうなずいたり、何十年も死刑囚のままでは残酷だとか、日本は麻薬に甘いとかという意見を言ったりしていました。
こんな教科書外の授業は、毎週生教材という形で取り入れてはいますが、今日みたいに自然発生的にテーマが生まれてくることは、そんなに頻繁にあることではありません。だから、学生たちの自由に発言したいという気持ちや、知りたいという意欲を優先して、成り行き任せにしたのです。
でも、なぜ裁判や刑罰が学生の心に火をつけたのかまではわかりません。ということは、今後どんな話題で盛り上がるか、見当がつかないというわけです。このクラスは盛り上がるポイントがつかめずに困っていたのですが、今日は盛り上がったものの、今後どうすれば盛り上げられるかは、手探り状態のままです。
私は、観光地・網走刑務所の人形はリアリティー満点だみたいなネタはたくさん持っていますから、盛り上がる方向がわかれば、今日のような授業は好きです。知ってても使い道がない知識や情報を授業で有効活用できれば、これに勝る幸せはありません。
明日は超級クラスと、身近な科学。どんなネタで盛り上げましょうかねぇ。