8月10日(木)
7月期の中間テストは、アメリカの大学のプログラムで来ている学生たちの一部にとっては、期末テストです。午前中に試験監督に入ったクラスにも、期末テストの学生が何名かいました。たまたま、その学生たちの会話テストをした関係で、このクラスの授業には入ったことがないのですが、この学生たちだけ知っているのです。みんな明るくよくしゃべる学生ですから、夏休み明けにこの学生たちが消えてしまったら、このクラスは成り立つのだろうかと心配になってしまいました。
この学生たちは、帰国するとすぐ国の大学の授業が始まります。時差ボケが治ったくらいのタイミングで新学期です。だから、中間テストまでしかKCPにいられないのですが、会話テストの時に聞いた話によると、かなり濃密な短期留学だったようです。日本語の勉強はもちろんのこと、留学の期間が短いことが最初からわかっていましたから、休みの日にもというか、休みの日だからこそ、ハードなスケジュールを組んでいた人が多かったみたいです。東京近郊に限らず、函館とか京都とか名古屋とか、日本全国をまたにかけて動き回っていました。学生たちにとっては幸いにも円安ですから、動き回りたくなるのかもしれません。
こういう学生は、いわば短距離走のランナーです。一方、日本で進学するためにKCPで勉強している学生たちは長距離走者です。ですから同列に並べてはいけませんが、それでもこうした好奇心とかバイタリティーとかは、長距離走者にも必要です。マラソンランナーたちは、もうすぐ帰国するスプリンターたちから何かを吸収できたかな。吸収した学生は、この先きっと、吸収したことが物を言う場面に出くわすはずです。
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