休み過ぎると

11月30日(月)

超級クラスのPさんは、すでにA大学に合格し、もうそこに入ることを決めています。これから受験を迎えるクラスメートも多いのですが、早々と受験シーズン終了です。それは結構なことなのですが、最近遅刻欠席が増えて困っています。先学期までの出席率も悪く、今学期の最初にかなり厳しく言い聞かせて、しばらくはどうにかもっていたのですが、ここのところはさっぱりです。遅刻をしてきて授業後声をかける暇もなく帰ってしまうので、この件についてじっくり話し合えていません。

同様なのがWさん。こちらもK大学に受かってからは出席状況が思わしくありません。週末、「K大学の近くのアパートを探しに行くので、月曜と火曜に休んでもいいですか」などというメールを送ってきました。これまた、学期の最初に立てた誓いは、忘却の彼方へ飛んで行ってしまったようです。脅しの返信メールを送ったら、遅刻ではありますが、教室に姿を現しました。

確かに、私たちは「ビザが取れなくなる」ということをよく口にします。最近の入管のビザ発給状況を見ると、大学進学した留学生がビザの延長を認められないというのは、よほどのことがない限りないことかもしれません。しかし、状況を甘く見て失敗するよりは、万が一に備えて万全の体制をとっておくべきであることは、言うまでもありません。こういう老婆心って、本当に伝わりにくいものです。学生は自分の身の回りの都合のいい事例を信じがちです。それを信じるのは勝手ですが、信じたがゆえに悲惨な結果を招いても、自分自身で責任を取らなければならないということも忘れてもらっては困ります。

PさんやWさんのような学生は毎年必ず何人か出てきます。幸いにも、最悪の結果に陥った例は、最近はありませんが、かつてはありました。それを知っているだけに、どうしても安全策をとりたくなるのです。そして、何よりも、卒業までに身に付けておいてもらいたいことが山ほどあるのです。

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