逃げられた

3月7日(火)

今週金曜日が卒業式ですから、上級の選択授業は今週が最終回です。先々週から受講した学生に発表してもらっていますが、毎回何名かいなくなったり「来週にしてください」だったりします。最終回こそみんなそろって発表してもらいたいと思っていましたが、期待は裏切られました。

YさんとBさんは学校そのものを休みました。授業後に電話をかけましたが、通じませんでした。FさんとHさんは、前半のクラス授業には出席していましたが、後半の選択授業は欠席しました。明らかな敵前逃亡です。この2人に比べたら、YさんBさんは潔いです。もっとも、Yさんは先々週も先週も「来週」と言っていましたから、先延ばしの挙句の敵前逃亡と言えなくもありません。

いずれにしても、最後の発表という義務を果たしていませんから、この学生たちには不合格以外の成績は与えられません。Bさん以外は4月から進学予定なのですが、進学先でやっていけるか、きちんと単位を取って進級を重ね卒業できるか、気がかりでなりません。今は、私が学生の時とは比べ物にならにくらい口頭発表を重視しています。高々20人の前でせいぜい数分の発表すら逃れようとしている学生が、そういった勉強に耐えられるかどうか、はなはだ疑問です。

学生時代だけにとどまりません。昔は黙って働き続けて成果を出せば高く評価されましたが、今はその成果をアピールしない限り認めてはくれません。そんな社会を、どうやって生き抜こうと考えているのでしょう。他の選択授業にもこんな学生がいるのだとしたら、KCPの卒業生の将来は暗いと言わざるを得ません。卒業式を目の前にして、不安が募ってきました。

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