1月17日(火)
今学期は上級の選択授業も担当します。私がやるのは、留学生目線の日本の観光ガイドを作ろうというプロジェクトです。日本の観光ガイドを作るには、まず、日本を知らなければならないということで、初回は日本の紹介をしました。
日本は島国ですが、これをお読みの皆さんはいくつぐらいの島があると思いますか。学生に聞いたら、30とか50とか、よほど思い切った学生で200などという答えでした。島の定義のしかたにもよりますが、間違ってもそんな少数ではありません。だいたい7000だと言ったら、全員が驚いていました。30なんて、佐渡島、淡路島など、有名な島だけでもそれぐらいになっちゃいますよ。
次は地方の名前、都道府県名です。地方の名前は、中部地方と中国地方で考え込んでいる学生が目立ちました。都道府県名は、関東地方と京都大阪あたりはできましたが、それ以外は北海道沖縄を除いて出来が悪かったですね。
都道府県名が全部出そろったところで、行ったことがある都道府県を聞いてみました。南関東と京都大阪奈良が多く、それに北海道が続く感じでした。他は1人か2人でした。遠出を控えろと言われ続けてきましたからしかたない面はありますが、学生の行動範囲はあまり広くありません。がっかりだったのは、行ったことがある県として埼玉を挙げた学生が約半数だったことです。先学期、川越であんなに盛り上がったのに…。あの日は、ちょっと遠いところまで行ったけど、そこが埼玉県だったとは思わなかったというところでしょう。
最後に、行ってみたい都道府県を挙げてもらいました。すると、沖縄北海道が票を伸ばしました。近畿地方も人気がありましたが、兵庫県はパッとしませんでした。どうやら、神戸と兵庫県が結びつかなかったようです。中国四国九州中部東北も、ごく少数の学生が支持しただけでした。
要するに、知らないから行きたいとも思わないのです。「進学先として地方の大学も考えろ」と指導しますが、地方がどんなところか知らなかったら、学問する場として選ぶはずがありません。この辺を是正していくのも、この授業の役目だと思って、今学期取り組んでいきます。
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