12月9日(金)
宿題として出す漢字パズルの解き方を説明する都合上、しりとりを知っているかという流れになりました。クラス全員がきょとんとしていましたから、しりとりを教えました。ねこ―こども―もり―りんご―ごご…などと学生からあがった言葉をホワイトボードに書いていくと、「ごご」のように同じひらがなが2つ続くなど、次の人も同じ音から始まる言葉を探さなければならないパターンがウケました。笑いのツボは意外なところにあるようです。
しりとりのルールがわかり、宿題のやり方がわかったところで、今度はクラス全体にしりとりの次の言葉を聞くのではなく、学生ひとりひとりに言わせました。前の学生がどんな言葉を出すかわかりませんから、普通の授業以上の緊張していたようでした。
すると、意外なことに、授業中は何を聞いても答えられず、中間テストは散々な成績だったRさんがすぐに反応するんですねえ。他の学生の分もボソッと答えているのです。Rさんよりずっと優秀な成績のJさんは、「うんてん」なんて「ん」で終わる言葉をつい口走っていました。読解や文法の時間には頼りになるNさんも、「こっかい」と聞いて「かいぎ」と、漢字しりとり的な続け方をしてしまいました。Rさんはそんな時にも「いま」などと冷静に単語を選んでいました。
成績的にはRさんといい勝負のEさん、Tさんあたりは、やっぱりさっぱりでした。それを思うと、Rさんにはしりとり脳が備わっているのかもしれません。ここをつついてRさんの成績を伸ばせないものかと思いながら授業を終えました。Rさん、にこにこしながら、元気よく「先生、さようなら」とあいさつして帰っていきました。
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