11月29日(火)
昨日の夕方です。職員室で授業中に書かせた例文の添削をしていたら、「先生、卒業生が来ています」と声をかけられました。職員室の入り口付近のテーブルをはさんでA先生が誰かと談笑しています。その顔にはあんまり見覚えがありませんでした。「Sさんですよ」と言われても、ピンときませんでした。近くを見る時用の老眼鏡をかけていたので、遠くがはっきり見えないということもありました。
例文添削の切りのいいところでメガネを取り換えて、“Sさん”のいるテーブルまで行きました。近づいてよく見ると、「あーあ、あのSさんだ」と、線がつながりました。Sさん、太りすぎですよ。そんな真ん丸な顔じゃ、わかるわけないじゃないですか。卒業間際もおなかがかなり危なかったですが、顔まで来ちゃってますよ。
Sさんは、後で調べてみると、2019年に専門学校に進学しました。確か、Sさんと入れ替わりぐらいのタイミングで、妹さんもKCPに入学したはずです。Sさんの方は、専門学校卒業後、日本で就職しました。そして、このたび、転職したそうです。どうやら、技術を見込まれて、責任ある仕事に就くようです。
Sさんのウリは、技術力もさることながら、コミュニケーション力だと思います。日本語会話が上手だというだけではなく、こうして転職の報告にわざわざ来てくれるところがうれしいじゃありませんか。人を引き付ける力があるからこそ、異郷でも地位を築いていけるのです。
大したもんだと思います。確実に上昇気流に乗っていますね。新しい会社でも大きな仕事をして、さらなるステップアップを目指しているのでしょう。自分の手で将来を切り開いているSさんがまぶしかったです。
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