9月9日(金)
エリザベス女王が亡くなりました。在位70年、96歳の大往生です。英国のみならず、世界に君臨していたと言ってもいいくらい、王様らしい王様でした。おそらく、今年最大の世界のニュースとなるでしょう。
40年近くも昔、当時は卒業旅行という言い方はしていませんでしたが、就職直前にヨーロッパへ行きました。この中に女王様がお住まいなんだなあと思いながら、観光客らしくバッキンガム宮殿の衛兵の交代を見ました。私と同年代のダイアナ妃よりも、女王を最初に思い浮かべました。
そのダイアナ妃を始め、女王は多くの王室の方々に先立たれました。また、王室が、日本の皇室とは比べ物にならないくらい強い批判にさらされることもありました。ダイアナ妃の死に対して冷たすぎるなどというのもその一例です。でも、顔色一つ変えず公務をこなしたり世界各国を訪れたりされる姿に、なぜか安心感を覚えました。
そして、女王ご自身が見送られる日が来てしまいました。葬儀は、慣例に従えば18日だそうです。こちらは堂々の国葬です。英国民の4人に3人が女王を支持しているとかですから、英国民誰もが、世界中の人々が、国葬の日に衷心から冥福をお祈りすることでしょう。
こんな国葬の見本みたいなのを見せつけられてしまうと、岸田さん、いよいよもって分が悪いですね。死者を冒瀆するつもりなど毛頭ありませんが、エリザベス女王と比べたら、安倍さんも色が褪せてしまいます。しめやかで厳かであろう女王の国葬の翌週ぐらいに、反対の声の中、ろくに黙祷もしてもらえない国葬だと、安倍さんもかえって成仏できないのではないでしょうか…。
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