8月5日(金)
午前の授業が終わった後、担任のM先生と一緒に、Cさんの進学相談に乗りました。Cさんのお母様がいろいろ心配なさって、学校に電話が掛かってくることもあります。しかし、Cさんは漠然と大学に行くと決めているだけで、その先の方向性が定まりません。その辺をはっきりさせようという趣旨です。
Cさんは理科系の大学に進学しようと思っていますが、国では文科系の勉強をしてきたとのことです。日本に留学するなら理科系をというのが、お母様のご希望のようです。でも、ガリガリの理科系ではないCさんは、お母様が指し示すのとはいくらか違った方に向かおうとしています。文理融合、学際的分野に目が向いています。
誰かに言われて、自分自身の頭で深く考えずに進路を選ぶと、4年間もちません。それが学生自身にとって一番不幸です。Cさんがそうなってしまっては困りますから、Cさんの考えを確かめました。
Cさんは、自分で考えた方向性を示してくれました。しかし、それはまさに方向性に過ぎず、志望校という段階で非常にあやふやになってしまいました。最近掲示板に張り出された指定校推薦がある大学のリストから志望校を選んでいました。Cさんなら指定校推薦の基準は満たしますが、そんないい加減な考えでは、推薦とはいえ、いや、指定校だからこそ、大学の面接試験で落とされるでしょう。
結局、ヒントとして、Cさんの考えている勉強ができそうな大学を選び、Cさんに教えてあげることにしました。手取り足取りとは言わないまでも、まわりに何本も支柱を立てないと、今のCさんは天に向かって行けなさそうです。こういう学生がまだまだいそうで、少々怖いです。
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