7月4日(月)
梅雨明けから9日間続いた猛暑日が、ようやく収まりました。10日目の最高気温は29.3度、真夏日も避けられました。
真夏日にならなかったのは、朝9時前後に降った雨のおかげです。この雨によって、気温が3度近く下がりました。降水量はたった3ミリほどでしたが、気温を下げることには大いに貢献しました。昨日も私の家の近くは10時ごろに雨が降りましたが、傘を使うまでもないほどでしたから、かえって蒸し暑くなっただけでした。降水量がちょっと多いだけで、結果が大きく違うものです。
計算してみると、3ミリの雨水がすべて蒸発するとなると、その気化熱によってアスファルトも空気も3度どころではなく温度が下がります。誤差が生じたのは、水と空気とアスファルトの間だけで熱のやり取りが起こるという私の計算モデルが荒っぽすぎたからでしょう。ですが、わずかばかりの雨によってぐっと涼しくなることが計算でもわかりました。
受験講座理科では、氷が水になる時の融解熱、水が蒸発する時の蒸発熱(気化熱)は、水の温度を1度上げるのに要する熱量よりも文字通りけた違いに大きいという話をしています。今学期の授業では、この雨が降ると気温が下がるという仕組みをもっと精密に計算して、学生たちに示してみたいです。7月期はEJUの直前ではありませんから、このぐらいのお遊びは許してもらえるでしょう。
猛暑日が終わったかと思ったら、台風がやって来そうな雰囲気です。あまり強い台風ではなく、関東地方へ来るまでの間に温帯低気圧になる見込みですが、油断はできません。普段の年なら梅雨末期の台風です。災害が発生しても何らおかしくはありません。
新学期が始まるまでに、一波乱あるのでしょうか。ちょっと心配です。
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