6月17日(金)
おとといに続いて、アメリカのプログラムで来ている学生へのインタビューをしました。
Pさんは去年からオンラインでKCPの授業を受けていましたが、時差の関係で苦労が多かったです。だから、どうしても日本で授業が受けたくて、今学期来日しました。日本語の勉強は、文法は難しいですが、漢字は街なかにあふれているので、それを見ながら勉強するのが楽しいと言っていました。何より、日本人と話すのが好きで、あちこちで話しかけているようです。カタコトより多少ましかなという程度ですから、話し掛けられた日本人も、同情と言いましょうか、やさしい気持ちになるようです。
絶対値で評価したら、Pさんの発話力はまだまだです。聞き手の”同情“に頼らなければ、コミュニケーションを取るのは難しいでしょう。しかし、待ちの姿勢ではなく、何でも吸収しようという気持ちも強いです。このままいけば、JLPTのN1合格とか、EJUの日本語で高得点とかというのとは違った方向で日本語力を高めていけるでしょう。まあ、Pさん自身はN1合格を目標としているようですが…。
KCPの強みは、こういう学生もいるところです。みんながみんな大学院や大学や専門学校への進学を目指すのではなく、そういうのとは違う座標軸、評価基準を持った学生も机を並べているのです。Pさんは進学希望の学生たちを、素直に“すごい”“よく勉強している”と感心しています。進学希望の学生も、Pさんから刺激を感じてもらいたいところです。実際、こういう学生から何かを感じ取れた学生は、充実した留学生活が送れるとともに、日本語の実力も大きく伸ばしました。
Pさんが本当にN1を目指すのなら、来年は上級です。最近も、Gさん、Bさんなど、アルファベットの国からの学生が上級まで到達し、クラスに活気を与えていました。Pさんにもそういう存在になってほしいと思いました。
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