来学期に向けて

6月13日(月)

来学期から受験講座を受けたいという学生が、授業後に相談に来ました。こういう学生に対しては、厳しいことも言うようにしています。単に志望校へのあこがれだけで勉強を始めても、合格できるものではありません。何でも勉強しようという意欲は認めますが、意欲だけで入れてくれる大学はありません。また、歯を食いしばって勉強しても、成績が伸びないことだってあります。私には「絶対合格させます」などと言い切る自信も度胸もありません。結果が伴わないことだってあり得るのです。

しかし、受験講座に申し込んだ学生には、懇切丁寧に指導し、親身になって相談にも乗ります。今までのデータを駆使し、勝てる勝負の場を示して、その学生の希望に最も近い道を選ぶお手伝いをします。出願校が決まったら、出願書類の書き方から面接試験の受け方まで、きっちり面倒を見ます。授業よりもむしろこちらのほうを十二分に利用活用してもらいたいとさえ思います。

いちばん困るのが、何もかも自分の独断でやってきて、失敗を重ねたあげく身動きが取れなくなり、最後に泣きついてくるパターンです。時期も遅いし、これまでの経過も詳しくはわからないし、条件的に非常に厳しいです。尾羽打ち枯らした様子を見ると、助けてあげたいのはやまやまですが、すでにこちらの手駒もない頃だと、学生自身にとって不本意な進学を勧めざるを得ないこともあります。今からこちらに相談を持ち掛けて来てくれれば、このような事態に陥ることはないでしょう。

相談に来た学生は、申込書を持って帰りました。こちらも、そろそろ、来学期以降の構想を、学生の動向に基づいて、具体化していかねばなりません。

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