6月8日(水)
一橋大学の留学生入試で不正があったと報じられています。SNSを利用して外部に送って解答を依頼したのですが、依頼された方が怪しいと思って大学に連絡したとのことです。
つまり、大学側は不正を発見できなかったのです。ということは、同様の不正が一橋大学以外で発生していても全く不思議ではないということです。いや、発生していたと見る方が自然でしょう。その不正がうまくいったかどうかというよりも、不正を試みる、不正に頼る留学生受験生が地下に潜んでいそうだということの方が、重大であり、嘆かわしいことです。
せっかく岸田首相が「留学生は日本の宝だ」と言ってくれたのに、こんなことをしていたら「日本のごみ」と言われかねません。すでにネットではその類の発言が載っています。留学生への風当たりが強くなったり、そういう世論に合わせて留学生支援策が後退したり…ということになったら、留学生が生きにくくなってしまいます。
こういう不正を予期したかのように、6月のEJUの注意事項が、かなり気合の入ったものになっています。初めて読んだ時は、ここまで事細かに指示するかと思いましたが、こういう不正の横行を防止するには、そのぐらい厳しい規制を設ける必要があります。EJUも不正のうわさが絶えませんからね。
でも、不正をしてまで一橋大学に入ったとして、その留学生は幸せなのでしょうか。学力的に高下駄を履いたままで、周囲の優秀な学生に伍して一橋クラスのハイレベルな授業についていけるとは思えません。入学後も不正を働きまくって卒業する気だったのでしょうか。
取りあえず、試験会場に入れてもらえないとか、途中でつまみ出されたとかという学生を出さないよう、しっかり指導していきます。
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