5月19日(木)
理科系のGさんは、6月のEJUも受けますが、現時点で第一志望の大学の入試は、EJUが不要です。日本人の受験生と同じ試験を受けて、同じ合否基準で判定されます。共通テストは不要で、独自試験で合否が決まるようですが、外国人留学生にとってはかなり難関です。
理科系ですから、独自試験は数学や理科です。筆記試験ですから、マークシート方式のEJUとは問題の作りが違います。一問一答とか、誘導に従っていけば答えにたどり着くとかいった問題ではなく、自分で論理を作り上げていかないと答えに到達しません。そうすると、EJU対策だけでは不十分です。数式を変形したり、化学反応式を書いたり、日本語で書かれた長い問題文を読み解いたりしなければなりません。
最近、留学生入試ではない入試を通って大学に入る留学生が増えています。Gさんのように、志望校の志望学部学科に留学生入試が設定されていない場合もあれば、留学生入試にはつきものの面接試験を避けるために一般入試を選んでいることもあると聞いています。しかし、Gさんは日本語を話す力は十分にありますから、それを活用しない手はありません。
ですから、志望校の入試方式を詳しく調べるように指示を出しました。私が受験生だったころとは違って、今は大学1年生の半分かそれ以上が一般入試以外の方式で入っています。Gさんの特色が生かせる入試方式がないとも限りません。少しでも有利な戦場で戦うことも、受験に勝ち抜くには必要なことです。
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