孤立を眺める

3月3日(木)

今朝の天声人語に、国連総会におけるロシアの孤立ぶりは、満州国建国時の国際連盟における日本の孤立ぶりに通じるものがあるということが書かれていました。松岡洋右のように国連を脱退してしまうことはないでしょうが、ロシアが窮鼠猫を嚙むような行動に出ないとも限りません。

現在のところ、KCPにはロシアからの学生はいません。もしいたら、どう対処すればいいでしょうね。今まで、これほどまでの事例ではありませんでしたが、紛争を引き起こしている当事国の学生がいたことはあります。ほとんど、国の政治家よりも冷静な判断をしていましたね。本音の本心はどうだったか、今となっては知る術もありませんが、国を離れると自国を相対化し、客観視できるようになるのでしょう。

だから、現校舎ができたばかりの頃教えたロシア人のAさんが今KCPにいたら、「プーチン、いい加減にしろよ」なんて言っていたんじゃないかと思います。こういうふうに、上から与えられた考えに染まることなく、独自の観点から物事が判断できるようになるのも、留学の意義の1つです。また、それが、大人になるということでもあります。

じゃあ、留学すればだれでもそういう視座が持てるのかと言ったら、決してそんなことはありません。同郷者のコミュニティーに守られて、外界との接触は極力避けるという態度だったら、「プーチン、頑張れ」と声高に訴えているかもしれません。

1日の入国者が7000人になるそうです。その一方で東京の「まん延」は延長されました。入国しにくい現状は簡単には打破できないでしょうが、列をなして待ち焦がれている日本留学予備軍のみなさんが1日、いや、半日でも早く入国できるよう、KCPは学校を挙げて動いてます。

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