12月22日(水)
今学期もどうにか期末テストの日を迎えました。私が試験監督をしたクラスには、今学期でKCPをやめる学生が2人いました。Sさんは帰国して進学し、Bさんは就職するとか。2人にとっては、1年余りのKCPでの生活の最後の日です。そして、締めくくり、総決算のテストのはずでした。
Sさんは朝一番の作文からお昼を少し回った聴解まで、問題用紙に線を引き、解答用紙や原稿用紙にカリカリとシャープペンシルを走らせていました。試験監督官としてそばを通る時も、私の影が机の上にかからないように気を使いたくなるほどでした。最後まで全力を振り絞っている様子が手に取るようにわかりました。
一方のBさんは、教室に存在するだけでした。解答用紙に名前を書くと、すぐに机に伏せてしまいました。寝心地が悪いらしく、すぐに起き上がっては体勢を立て直すのですが、ペンを手にする気配すらありませんでした。出席率を稼ぐために来たことは明らかでした。どういうところに就職するか知りませんが、こっそり写真を撮って社長さんに送ってあげたくなりました。
でも、Bさんは形の上だけでも期末テストを受けたのですから、まだ偉いです。別のクラスには、昨日行われた期末タスクをすっぽかすかのように退学届けを出した学生がいたと聞いています。期末タスクはグループワークですから、発表当日にメンバーがいなくなると、同じグループの他の学生は大きな迷惑を被ります。後は野となれ山となれと言わんばかりに敵前逃亡するなんて、たやすく許せることではありません。
そんな学生どもには、この先不幸あれと呪わずにはいられません。そして、Sさんには、学業成就を陰ながらお祈りしております。
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