12月3日(金)
朝は職員室に誰もいないので、静かな環境で仕事ができます。電話もかかって来ず、学生に呼び出されることも、他の先生から仕事を言いつかることもありません。集中力を要する仕事を中心に、細切れにしたくない仕事はこの時間に持って来ます。
今朝もそうやって仕事に取り組んでいたら、カタカタカタと小さな音がして、ビルがわずかに揺れました。時計を見ると6時38分でした。大きいのが来るかなと身構えていましたが、そのまま何事もなく終わってしまいました。揺れが大きかったら校舎内を点検に回るところですが、そうするまでもないと思い、仕事を続けました。
8時を過ぎて続々と先生方がいらっしゃいました。一部の線では電車が止まったり徐行運転をしたりしたそうです。結構大きかったんだと思いネットで確認すると、6時37分に山梨県で震度5弱というではありませんか。新宿区でも震度2だったと報じられていました。震度1かなと思っていました。やっぱり、このビルは揺れにくいんですね。最新の耐震基準で造られただけのことはあります。
お昼過ぎにネットを見ていたら、9時28分に和歌山県でやはり震度5弱の地震があったそうです。こちらは東京まで響いてきませんでしたが、1日に2回、震度5クラスの地震というと、オヤッという気もします。今週たびたびこの稿に登場しているHさんは、入試がうまくいかずに気弱になっているところへ、国ではほとんど経験したことのない地震が追い討ちをかけた形になり、学校を休んでしまいました。不安でたまらないようです。
ほんに数年前まではルームメートがいるのが普通でしたが、昨今は完全な独り暮らしが当たり前になってきました。独り暮らしにはメリットもたくさんありますが、精神的に参っている時の心細さはいかばかりでしょう。Hさんの性格も考えると、合格発表の7日までは、そっとしておいてあげるのが、一番よさそうです。
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