11月29日(月)
朝、メールボックスを見ると、Hさんからメールが届いていました。Hさんは、昨日、第1志望のU大学の指定校推薦入試を受けました。しかし、手ごたえが悪かったようです。口頭試問で、普段だったら簡単に答えられる問題にうまく答えられなかったので、結果に全く自信が持てないとのことでした。
授業後に会って話を聞いてみると、緊張して失敗したみたいです。Hさんはもともと緊張しやすいたちで、焦りだすと考えがまとまらなくなってしまうことが、授業中にもたまにありました。口頭試問では、問題を見た時にできると思った方法で行き詰り、緊張が爆発してしまいました。実は、問題自体は、Hさんが思ったよりずっと易しかったのです。難しく考えすぎて、深みにはまってしまい、時間切れになってしました。
Hさんは、入学以来、会話にコンプレックスを抱いていました。発音が悪くて聞き取りにくく、語彙や文法も間違いが多いです。受験前に練習を重ねて、志望理由など必ず聞かれる質問に対してはそれなりに答えられるようになりました。口頭試問も、専門用語も交えて説明したり考えを述べたりできるようになりました。しかし、問題に取り組む時点で上がってしまって太刀打ちできなくなるというところまでは想像できませんでした。
いずれにしても、学力的に問題ありという烙印を押されてしまったら、いかに指定校推薦でも合格は難しいでしょう。となると、直ちに二の矢を放たねばなりません。Hさんは、その相談に来たのです。どうしてもU大学に入りたいので、推薦入試ではないU大学の入試に挑戦したいと言います。しかし、締め切りが明日です。さらに、自己推薦書という、推薦入試には必要なかった書類を書かなければなりません。明日の朝までに書いて、私のところに送るということで帰宅しました。
明日の朝のメールボックスも、ちょっぴり怖いものがあります。
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