11月5日(金)
授業をしていたら、突然マスクのゴムが切れました。そんな張り切って口や顔を動かしたわけではないんですがね。ワクチン接種済みとはいえ、感染状況がかなり落ち着いてきているとはいえ、マスクなしで、立ったまま、座っている学生に向けて大きな声で話すのは考えものです。何より学生が嫌がるでしょう。とりあえずハンカチで口を押えながら授業を進めました。幸いにも、作文のテーマを説明している最終局面でしたから、それを話し終わったら学生に作文を書かせ、その間に職員室まで予備のマスクを取りに行ってきました。
実は何か月か前にも同じようなことがあり、それ以来、かばんに予備のマスクを忍ばせていました。図らずもそれが役に立ちました。職員室にも学校のマスクが置いてありますから、学校にいる分にはそんなに神経質にならなくてもいいんですがね。
でも、これを外でやらかしたら大変です。例えば、電車の中でくしゃみをした瞬間にマスクがぶっ飛んだりでもしたら、大ヒンシュクでしょう。たとえ予備のマスクを持っていたとしても、いたたまれなくてその電車に乗り続けることはできないに違いありません。いや、マスクが壊れなくても咳やくしゃみをしたら白い目で見られます。私もそばにそんな人がいたらちょっと顔を背けたりしますが…。そう思うと、教室の学生たちはおおらかでした。最後まで私の話を聞いてくれましたから。それどころか、かばんから自分のマスクを出そうとしてくれた学生すらいました。始業日から1か月ほどの間に、学生たちとの間に信頼関係が築けたなと思いました。
でも、まず、安物のマスクはいけませんね。それから、来週から、かばんではなく、スーツのポケットに予備のマスクを仕込んでおくことにします。
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