11月4日(木)
「何か質問、ありますか」受験講座・数学の授業の最後に聞いたら、国からオンラインで参加しているHさんから、「日本は来週の月曜日から入国できると聞きましたが、KCPの学生はいつ入国できますか」と聞かれました。選挙が終わってすぐに留学生などの入国を進めるという話が持ち上がりましたが、私たちにもまだそれ以上の情報は届いていません。Hさんのような学生たちがいつ来ても受け入れられるように、態勢だけは整えておきます。しかし、具体的な日程はまだ全然です。
Hさんの心配は、それだけにとどまりません。隔離がどのくらいの期間になるのか、どの程度厳重な隔離なのか、その間の授業はどうなるのか、不安の種は尽きないようです。こちらもそういった質問にきちんと答えてあげたいのですが、手持ちのデータがちょうど1年前の事例だけですから、Hさんの心を安んじるには程遠いようです。
Hさんに限らず、すべてのオンラインの学生たちが、同じような期待と不安を両脇に抱えていることでしょう。来日が現実味を帯びてきただけに、学生たちはより明確な情報を求めています。単に夢を抱くのではなく、来日後の留学生活をきちんと頭の中に描きたいのです。淡々と受験講座を受けているDさんも、心の奥底では同じように考えているに違いありません。
ただ、先日もこの稿に書きましたが、11月のEJU受験が絶望的だというのが何とも悲しいです。HさんもDさんも、うまくすると来年4月に進学できたかもしれませんが、この分だともう1年余計に時間がかかってしまうでしょう。でも、これを逆手に取るくらいの気持ちで、こちらで勉学に励んでもらいたいです。
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