9月22日(水)
KCPではレベル3から受験講座が受講できます。先週から今週にかけて、主にレベル2の学生を対象に、進学コースの学生とそれ以外の学生に分けて説明会を開いています。いつもの学期は、レベル2というと知らない顔ばかりで、面白味も何もありません。しかし、今学期は、先学期レベル1のクラスを受け持ったおかげで、知っている顔が結構多いのです。ズーム越しとはいえ、久しぶりに目にする元気そうな顔に、懐かしさを覚えます。学生の方も、クラス授業の時のように盛んにうなずいたりにっこり笑ったりしてくれます。話の内容が内容ですから、みんなの日本語レベルでは追い付かないような難しい言葉遣いもしますが、それを理解しているような顔つきに、学生たちの成長を感じます。
初級を教える楽しみの1つがこれです。何か月か置いて会った時に、進歩とそれに伴う自信とが学生たちからほとばしり出てくるのを目の当たりにすることができるのです。それを全身で受け止められるのは、初級を教えた教師の特権です。その学生の初級時代を知らなかったら、学生が発するオーラにさえ気が付くことはありません。
そういう学生を中級で教えると、伸びがより一層実感できます。さらに上級でも教えると、よくぞここまで育ってくれたと涙したくなります。先学期教えた面々は順調に力を付けているようですから、レベル4あたりで相まみえたいものです。できることならば、国からオンラインでというのではなく、KCPの教室で、読解のテキストでもネタにして、議論してみたいですね。
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