9月16日(木)
期末テストまで2週間を切り、さらに来週は休日が2日もあるので、各レベルとも期末タスクに取り掛かり始めています。私が担当している中級レベルは、数人のグループで社会問題を取り上げ、それについて自分たちで調べ、パワーポイントを作り、10分程度の口頭発表をすることになっています。オンラインで話し合い、オンラインで発表するというあたりにこちらとしても計算の立たない部分がありますが、目標に向かって前進しています。
大学院志望の学生は、国で大学生だった時に授業やゼミや学会などでプレゼンテーションをしたことがあるでしょう。そういう学生が中心になってグループをまとめてくれれば、大崩れをすることはないだろうと踏んでいます。しかし、大学の先生でも、とんでもなくわかりにくく見にくい資料を作り、理解不能な発表をする人がいます。そういう先生の“薫陶”を受けていた学生がいないとも限りませんから、油断はできません。
このタスクの主目的は、中級レベルで勉強した文法や語彙を実際に使って、例文レベルではないまとまった話を構成することにあります。作文の時間に学んだ、文章の構成もぜひ活かしてほしいところです。そして、畳の上の水練ではない何事かを成し遂げ、日本語力が付いたことを実感してもらいたいのです。それが上級へ向けての自信につながれば、理想的な展開です。
しかし、逆に、できないことを実感してしまう学生もいそうです。それもまた一面の真実ですから、自分の足りないところを知り、その克服を新たな目標とできれば、決して無駄ではありません。最後の2週間、学生も教師も、胸突き八丁です。
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